名門と名高いチームの出身、J3で7年間プレー経験がある注目選手。
プレーでもピッチ外での立ち振る舞いもプロフェッショナルな
MF宮尾孝一選手にインタビューした。
サッカーとの出会い
-サッカーを始めたきっかけは?
はっきりとは覚えていないんですが、おばあちゃんがサッカーボールを買ってくれたことがきっかけですね。小さい頃、父は仕事が忙しくて家を空けることが多かったので、父の代わりじゃないですけど、おばあちゃんがよく遊んでくれていたんです。おばあちゃんが公園に連れて行ってくれて、買ってもらったサッカーボールで遊ぶうちにサッカーが好きになりましたね。父はもともと野球をやっていたので、自分にも野球をやらせたかったようですが、幼稚園生からサッカーチームに入り、本格的なサッカー人生が始まりました。
-どんな小学生でしたか?
ずっとサッカーをやっていました。昼休みや放課後もボールを触っていたので、サッカーづくしの毎日でした。しかも、誰よりも負けず嫌いな小学生だったので、走ることも、サッカーもすべて一番じゃなきゃ気が済まないって感じで。ただ勉強はちょっと……得意教科は体育でしたね(笑)
-そのまま中学生、高校生とサッカーを続けられたんですね
中学生の頃は、部活動とは別に、クラブチームのジュニアチームに所属していました。サッカーをやりたいなっていう気持ちは変わらなかったので、サッカー強豪校の帝京高校に進学しました。幼稚園からサッカーはずっと続けてきましたが、上手くなりたい、もっとサッカーをしたいって気持ちは揺るがなかったです。
ヴェロスクロノス都農にて活躍する宮尾選手
ヴェロスクロノス都農との出会い
-プロを志したきっかけを教えてください
小学生の時、東京ヴェルディ1969の試合をスタジアムに行って見学したんです。Jリーグの試合を間近で見て、カッコよくて憧れて、自分もこうなりたいと思ったことがきっかけですね。
-ヴェロスクロノス都農に入ったきっかけは?
ヴァンラーレ八戸を退団してから、チームを探していたんですけど、なかなか決まらなくて。その時にヴェロスクロノス都農からオファーをもらったんです。でも、自分の中ではまだまだJリーグでプレーしたい気持ちが強くて、なかなか踏ん切りがつきませんでした。チームが決まらないまま、年明けもJリーグへ行く方向で探していたんですが、だんだんと在籍のないまま時間だけが過ぎていくことに焦りを感じてきて。もうすぐ2月になる、という段階で、ヴェロスクロノス都農からはずっとオファーをもらっていたので、一度監督と話をしてみることにしたんです。そこで監督の目指すサッカーや、これからヴェロスクロノス都農が目指していくヴィジョンをしっかり聞いて「この監督と一緒にやりたい、このチームで上に上がりたい」って思いました。自分にとっての、新しいチャレンジをはじめようと思ったんです。
インタビューにこたえる宮尾選手
都農町との出会い
-都農町に来てみてどうでしたか?
ヴェロスクロノス都農へ移籍することになってから、妻と来る前に都農町について調べたんですよ。どういうお店があるのかな~とか、ストリートビューで写真をみてどの辺に何があるだとか。とりあえずコンビニ3社はあったんですけど、知っているお店はそれ以外はなかったですね。引っ越し先も決まった後、大丈夫だろうかとあらためて不安にはなりました。
実際に引っ越した後、最初に都農町をまわってみたんですが、今までいた今治や八戸でも「田舎だなぁ」と感じることはあったけど、さらにその上にきた!と思いましたよ(笑)ただ、過ごしているうちに、本当に何もないけどサッカーに集中できるなぁとか、東北と違って宮崎県はあったかくていいなぁとか、良いところも見えてきて。最近はさらに、ヴェロスクロノス都農へのいろいろな支援も含めて良さを感じているので、最初都農町を知った時の印象とはガラリと変わりました。買い物する場所とかは、もともと同じチームにいた岡山(岡山和輝選手)が先に来ていたので、いろいろ教えてもらいましたしね。トライアルとか!(笑)
-地域おこし協力隊では何をされていますか?
街の課題や、街の人のお困りごとを解決するスタートしたばかりの班にいます。自分からアクションを起こさなければいけないなと思っています。実際に今いただいている仕事をやる必要もありますし。後々は「この班があってよかったな」と皆さんに思ってもらえるようになりたいですね。
地域おこし協力隊員として都農神社夏大祭の準備をサポートする宮尾選手
ヴェロスクロノス都農の未来
-これから先どのようにサッカーをしていきたいですか?
今までJリーグでサッカーをしてきたので、正直に言うと戻れるのであればすぐでも戻りたいという気持ちもあります。ただ、このチームにきてさまざまな試合や、九州リーグで戦う中で、チームとして1年でも早くカテゴリーをあげたいという想いもあります。それにはチームとしての覚悟と、選手ひとりひとりの覚悟が必要だと思っていて、そういう部分を高めていけたらいいなと。個人としては、とにかく結果にこだわることが重要だと思っています。逆算して、自分にできる目の前の事に集中することで、できる事の先が見えてくるので、止まることなくこれからも動いていきたいです。
-チームとしてどうなりたいですか?
僕もそうですが、今年からきた選手たちはとくに、このカテゴリーで戦う事がはじめてなので、あらためて置かれた環境や、立ち位置を認識しなければならないと思います。そして1個でも上のレベルで戦わなきゃならないなと。サッカーだけではなくて、地域おこし協力隊でも、都農町の問題の解決をチームでしていければ良いなと思っています。
笑顔がこぼれる宮尾選手
-都農町の方へひとことお願いします
自分たちがこれから勝ち上がっていくためには、都農町の方の力も必ず必要になってきます。チームとしても個人でも、全力で都農町を盛り上げていきたいので、是非応援よろしくお願いいたします!
宮尾 孝一 選手の詳細プロフィールはこちら
- 2023.08.05
- 選手・スタッフ