今シーズン、九州サッカーリーグ優勝という成績を残したヴェロスクロノス都農。JFL 昇格というゴールが現実味を帯び、勢いをもったまま挑んだ全国地域サッカーチャン ピオンズリーグ 2023 でしたが、健闘むなしく 3 連敗でグループ最下位という結果に終わりました。
相手からの攻撃に粘り強く耐えたものの、アディショナルタイムで 1 点を取られた1日目。 先制ゴールを決めるも逆転勝ちを許し、決勝ラウンド進出の夢が破れた 2 日目。 残った体力と気合で挑むも、相手の勢いを止めることができなかった 3 日目。3 試合とも誰もが望まない結果となりましたが、今出せる力をすべて出し切った試合となりました。
序盤は相手チームを圧倒する攻めの姿勢を見せ、多くの決定機を演出したものの、 なかなか得点に結びつけることができません。 反対に、決定機は少ないながらも、確実にゴールを決めていく相手チームに苦戦する展開となりました。
九州リーグでは、途中出場の選手たちがチームをさらに加速させ勝点を積み上げてきまし たが、今大会も同様にとはいきませんでした。3 日連続という短期決戦で勢いに乗れなかった事実は、来シーズンのヴェロスクロノスが 乗り越えるべき大きな課題です。
キャプテン 伊藤 剛選手 コメント
「3 試合とも今年積み上げてきたこと、自分たちのサッカーを体現することが出来たと 思っています。しかし 70 分以降なかなか自分たちの時間が作れず、相手に主導権を握られ てしまい、最後で差が出てしまった 3 試合でした。90 分間常に自分達が主導権を握るくらい、タフに戦えなければいけなかったと感じていますし、最後に勝敗を分けたのは決定力と守り切る力だったと思っています。
多くの方が会場まで足を運んで応援していただき、本当にありがとうございました。 ホーム宮崎での開催にも関わらず 3 連敗という結果になってしまい申し訳ありません。2 日目に負けて昇格の望みがなくなったにも関わらず『明日も応援するよ、明日は絶対に勝 ってね』と 3 日目も応援していただいたことが本当に嬉しかったです。 だからこそ結果と いう形で応えたかったし、とても不甲斐ないです。
ヴェロノクロノス都農のサポーターは自慢のサポーターです。必ず結果で恩返します。 本当にたくさんのご支援、ご声援ありがとうございました。」
小寺 真人監督コメント
1 日目の敗戦から立ち上がることができましたが、勝たなければいけない 2 日目で本領を発揮することができず、3 連敗というショックの大きい大会となってしまいました。 我々が積み上げてきた「ボールを保持して前進し、スペースをアタックしてゴール に向かう」というスタイルで、3 日間の試合も多くのチャンスを作ることができたと考えています。
「支配している時間をより伸ばす」「決定機が3回あれば少なくとも1点は取る」 「支配できなくても堅く守る」という部分が課題として挙がりました。 今大会では思うような結果が出せず、精神的に厳しい状況下での連戦となりましたが、その状況に抗って最後まで戦ってくれた選手とチームスタッフを誇りに思います。
地元宮崎開催ということもあり多くのファン・サポーター、スポンサーの皆様に応 援していただきました。 第3戦は 1 次ラウンド突破の可能性がない中での試合でしたが、駆けつけていただいた方々の声援がチームの力になりました。 この場を借りて御礼申し上げます。
JFL 昇格を目指して努力すると「JFL 昇格」が大きな壁に見えますが、
常にその先を目指して努力すれば、JFL 昇格は今より小さな壁と化します。
今回はそのことを学ぶ場だったのでしょう。
順風のときに結果を出せるのは当たり前。
重要なのは、逆風の中でいかに現状と向き合い持ち直せるかです。
逆襲されるチームではなく、逆襲するチームに。
ヴェロスはこれからもっと強くなります。
彼らが誇るべきチームワークの良さと猪突猛進の姿勢はそのままに、
戦術の引き出しを増やすことができれば、来年は誰が来てもひるまない芯の強いチームへと成長します。
来年同じ舞台へ戻ってきたとき、肝が据わり、ドシッと構えた選手らの姿が楽しみでなりません。
チームは新シーズンへ向けて動き出しました。
働きながらサッカーを本気で続けるということは、決して楽な道ではありません。
人並み以上の努力が必要であること、そして、自分がピッチに立っているのは当たり前ではないということを強く意識する期間となります。
選手それぞれの道が分かれることは言わずもがなですが、ここに残る人、この地を離れる人それぞれの未来をどうか見守ってください。
今シーズンも厚いご支援とご声援、本当にありがとうございました。
最後の最後まで鳴りやむことのなかった応援歌は、間違いなく選手を奮い立たせました。
来年 3 月から公式戦がスタートします。
本当のゴールは JFL 昇格ではありません。
昇格はあくまで通過点であるということを忘れずに、来年こそ喜びの旗を振りましょう。
- 2023.11.21
- チーム情報