2024.04.10

《選手&スタッフ インタビュー#15 》赤塚 怜選手インタビュー

SHARE

自身の信念を貫き、逆境をも跳ね返す。

誰よりも熱く、野心に燃える。渇望の元Jリーガー。

チームと都農町の未来を守る赤塚怜選手にインタビューした。

 

サッカーとの出会い


―サッカーを始めたきっかけは?

3歳年上の兄がサッカーをしていたからですね。兄の影響でサッカーに興味を持ちはじめて、幼稚園生から続けてきました。実はそれだけじゃなくて、小学校3年生まではゴルフと相撲もやっていたんですよ。

ゴルフは兄と一緒に習い事として始めましたが、ある時、小学校の相撲クラブの人から「助っ人的な感じで試合に出て欲しい」とお願いされたんです。実際に練習して大会に出たら優勝しちゃって。小学生にしては身体がデカかったのもあると思うんですが、当時の自分は相撲が一番得意で、サッカーよりも相撲のメダルの方が多かったんですよ(笑)

毎年優勝していたので、「相撲を続けて欲しい」という声もありましたが、小学校3年生の時に本格的なサッカーチームに入ったのをきっかけに、相撲とゴルフを辞めてサッカー1本に切り替えました。自分にとってサッカーは特別な存在だったし、なによりも一番楽しかったんですよね。

夢中にサッカーをする幼少期の赤塚選手

 

―小・中学生はどんな子でしたか?

当時の自分はサッカーというより、とにかくキーパーが好きでしたね(笑)小学校の時からJ1チームであるサガン鳥栖の下部組織に入団し、サッカー漬けの日々のなか誰よりも早くグランドに行ってはゴールを立てて、みんなが集まるのを待っているような子供でした。チームメンバーにシュートを打たせて自分が止めるみたいなことばっかりやっていましたね。

 

―最初からキーパーが好きだったんですね。

そうですね。当時、兄が所属するチームに素晴らしいキーパーがいて、彼のプレーに魅了されたんです。彼からグローブをもらったこともキーパーになるきっかけでした。それ以降、ずっとキーパーでやってきました。

 

人生を変えた、海外での経験


―サッカー人生の中で印象に残っていることはありますか?

中学校の時に、Jリーグ選抜に選ばれてオランダに行ったんですよ。その時に対戦した相手が、今ではヨーロッパのビッグクラブであるアーセナルやバイエルンミュンヘンの自分と同じ年齢の子たちでした。大会は順調に勝ち進むことができ、準決勝の相手はバイエルン。11PK戦にもつれ込み、次決められたら負けという状況が2、3回訪れました。

チームもほぼ負けを覚悟した苦しい状況だったんですが、最後までボールに食らいつき、0点に抑え込んで逆転勝利を収めました。

観客も沢山居た中で、自分がゴールを死守するたびに、「ワァー!」っと歓声を浴びたのはとても貴重な経験だったと思います。この試合がきっかけで、海外でプレーしたいという気持ちが強くなりましたね。後に大学を退学してドイツに行くことになるんですが、この試合で培った経験が自信になり、海外でプレーする決断に繋がったんだと思います。

 

―ドイツでの経験が、サッカー人生の分岐点にもなったんですね。

そうですね。大学1年生の時は、IPU環太平洋大学でサッカーをやっていたんですが、自分の中で「なにか違うな」っていう感覚があって。思い切って中退してドイツに渡る決断をしたんです。そこから1年半くらいドイツでプレーしていました。

そこまでは良かったんですが…ヨーロッパでのシーズンが終わって、日本に帰国した後が大変でした。日本とヨーロッパはシーズンが6カ月ずれるため、チームに所属できない期間が半年くらいあったんです。

Jリーガーになりたいけど、所属するチームも練習する場所も無い。そんな状況が続いたあの時が人生で1番しんどかったですね。

ドイツのヴィクトリア・ケルスターバッハにて活躍する赤塚選手。(下段左から5番目)

 

海外から一転し、必死の日々に


―その間はどう過ごしていたんですか?

帰国したばかりの頃は、毎日近所の公園でボールを蹴っていました(笑)

夕方になると学校帰りの小学生が来るので、その子たちに話しかけてボールを蹴ってもらいながら練習していたんですよ。練習以外の時間は、お金も無いからいろんなバイト(焼肉屋、結婚式場スタッフなど)をして、サッカーをしての繰り返しの日々でしたね。先の見えない不安に襲われながらも、「絶対にプロになる」という意思で自分を奮い立たせていました。

そんな毎日を過ごしていた時、高校生の時のコーチに会う機会があって、その状況を話すと、知り合いのツテでテゲバジャーロ宮崎のセレクションの話をくれたんです。

突然のチャンスが目の前に降ってきて、「ここで落ちたらサッカーをやめる」っていうラストチャンスの気持ちでセレクションに参加しました。無事合格できたのは心の底から嬉しかったですね。

インタビューに答える赤塚選手

 

―強い意志があったからこそ、掴み取れたチャンスだったんですね。

ドイツから日本に帰ると決めた時に、「絶対にJリーグに行く」っていう覚悟を持って帰国する道を選んだので、その自分の意思だけは曲げたくなかったんです。

Jリーグは自分が小さい時から意識してきた場所だから、半年後にオファーをもらうため、自分のパフォーンスを落とさないように毎日必死でした。本当にいろんな出会いときっかけに恵まれたおかげだなと思っています。

 

都農との出会い


―ヴェロスクロノス都農に入ったきっかけは?

去年、奈良クラブから契約満了の通知を受けて、トライアウトに参加した際にヴェロスクロノス都農から連絡をもらったのがきっかけです。

奈良クラブでは1年間試合に出ることができず、悔しい想いをしていたんですが、そんな自分を求めてくれることが嬉しかったし、野心があるチームに行きたいと思っていた中でヴェロスが「怜を獲得してJFL昇格を目指したい」っていう、熱いオファーを出してくれたこともあって決断しました。

自分の中では、少しでも上位のカテゴリーでプレーしたいという葛藤もあったんですけど、

ピッチで貢献することの方が重要だと感じていたので、都農での新たな挑戦を選びました。

ヴェロスクロノス都農で活躍する赤塚選手

―都農は野心があるチームだった?

そうですね。将来的なチームのビジョンもしっかりしていて、オファーの内容も含めてですけど「本当に上を目指したい。その中で怜に貢献してほしい」っていう熱い気持ちと、野心をかなり感じました。

正直、JFLの中でもチームの温度差ってあるんですよ。

本気で上を目指しているチームもあれば、サッカーしながら仕事もできればいいかなっていう安定を取るチームもあって。どっちが良いかは人それぞれだと思うんですけど、自分はひたすら上を目指し続けて、本気でサッカーがしたかった。とにかく試合に出たくて飢えていましたね。

その点、ヴェロスクロノス都農は、本気で上を目指したいんだという熱量を感じたので、自分もこのチームでJリーグを目指したいと思ったんです。

 

―ヴェロスクロノス都農に入ってからはどうですか?

入ってまだ1ヶ月半とかなんですけど、すごく雰囲気の良いチームだと思います。

毎日みんなでコミュニケーションをとって、たまには言い合いになりながらも、JFLに上がるために、日々全力で取り組んでいます。これまでJ3の選手たちを間近で見てきましたけど、都農の選手たちはJ3の選手と比較しても一切遜色ないですし、試合をしたら普通に勝てるんじゃないかって思うぐらいレベルが高いなと感じています。

 

―仕事はどんなことをしていますか?

ふるさと納税の返礼品にまつわる仕事を行っています。

実際にポータルサイト上に返礼品が掲載されているかのチェックや、表記に誤りがないかの確認作業をしたり、寄付者様へ送る書類などの梱包作業をしたりしていますね。

今まで知らなかったことを知れて、こういう仕事が誰かのためになっているんだなと日々感じているので、仕事も全力で取り組んでいます。これからしっかりと業務をこなして、サッカーじゃない部分でも応援してもらえるようになりたいです。

ふるさと納税業務に勤しむ赤塚選手

 

ヴェロスクロノス都農の未来


―ヴェロスクロノス都農での目標はありますか?

1番は今年JFLに昇格することですね。自分はテゲバジャーロ宮崎と奈良クラブでJFL昇格を2回経験した時に、チームと町がどんどん変わっていくのを肌で感じました。ヴェロスも同じように、JFLに上がることで都農をもっと良い方向へ変えていけると思うんです。

実際に都農の人たちにもヴェロスが躍進していく姿や、その過程を応援してもらって、

「週末=ヴェロスの試合を見に行く」みたいな風に町全体がなってくれたら、選手としては1番嬉しいですね。その為にも、「応援したいな」「試合を見に行きたいな」って都農の人たちに思ってもらえるような行動や発信をしていきたいと思っています。

 

―赤塚選手はnoteでも発信されていますよね。

見てくれたんですか!嬉しいです。

元々、日々の練習や仕事をしている中で感じたこととか、印象深い出来事があったら、メモ帳に書くのを習慣にしていたんです。それをまとめてnoteに書いて発信してみようと思ったのがきっかけで始めてみました。いろんな日々の想いとか出来事を書いているので、ぜひ見て頂けると嬉しいです!

赤塚選手が発信するnote >>https://note.com/reirei0501/

 

―個人の展望を教えてください。

正直、今はヴェロスでJFLに昇格することしか考えていないです。

個人としては、Jリーガーにはなれたけど、ピッチには立てなかったっていうのがずっと心に残っているんで、このチームで上に上がってJリーグで活躍したいですね。

 

後は、「赤塚がいるから応援しよう」とか、「何してるかな、元気にしてるかな」って思ってもらえるようなパーソナリティを持ちたいです。何をしていたとしても、「赤塚怜って魅力あるな」って思ってもらえるような人になるために頑張ります!

 

―都農町の皆さんに一言お願いします。

今年は、絶対にヴェロスクロノス都農をJFLへ昇格させてみせます。

サッカーを通じて、一緒に都農町を盛り上げていきたいと思っているので、どうかよろしくお願いします!

 


赤塚 怜 選手の詳細プロフィールはこちら

2024.04.10
選手・スタッフ

SHARE