《選手&スタッフインタビュー#20 》松岡憧選手インタビュー | トピックス

今季リーグ開幕戦で相手チームの選手がピッチに捨てたゴミを拾い

「大谷翔平選手と同じ年だから僕にもツキがまわってくるように」

と語っていた松岡選手

町民からも愛される人柄に焦点を当ててインタビューした

サッカーとの出会い

―サッカーを始めたきっかけを教えてください

もともと幼少期から体が弱くて、はじめはスイミングをやっていました。そこでまず体を強くすることから始めました。ある程度泳げるようになって、体力も付いてきた小学1年生の頃、たまたま友人からサッカーに誘われて、そこで参加して楽しかったのがきっかけです。

―どんな少年時代でしたか？

とにかく外で遊んだり、体を動かすのが好きでしたね。学校が終わってからも、友達と校庭でサッカーをしていました。他にも鬼ごっこや野球をしていた思い出がありますね。

―プロ選手を目指したのはいつ頃ですか？

本格的に考え始めたのは、大学3年生から4年生に上がる頃です。きっかけ自体はあまり無いのですが、正直、就職活動をする自分が想像つかなくて。当時の監督から「就職活動しながらサッカーをしたらどうだ」というアドバイスも貰いましたが、「やっぱり自分はサッカー1本でやっていきたいんだ」って伝えていたんです。ただ、そう言ったからには、自分自身で道を切り開いていかなきゃいけない。そう気づいてからは、より強い覚悟を持ってプレーするようになりました。

―前所属チーム・福山シティフットボールクラブでの思い出はありますか？

昨シーズンまで4年間チームにいたので色々ありましたが、特に印象に残ってるのは1年目のときですね。コロナが流行していて、活動自体が満足にできないシーズンだった中で天皇杯があり、自分がレギュラーで出場しました。福山シティフットボールクラブが初めて天皇杯出場をして、当時県リーグでしたが、1つ上の地域リーグのチームを撃破して全国でベスト6を取ったことです。

ヴェロスクロノス都農で活躍する松岡選手(右)

ヴェロスクロノス都農へ移籍して

―ヴェロスクロノス都農に入ったきっかけは？

僕自身今年30歳になり、また違った刺激が欲しくなったのがきっかけです。同じチームにいる1歳年上の宮尾選手へ直接連絡をして、そこからヴェロスクロノス都農の強化部や監督とお話して決まった、という経緯です。

―宮尾選手とは仲が良いのですね

宮尾君が4年生の時に話す機会が多くなりましたね。彼もJリーグの舞台で戦っていた選手なので、僕からいろいろ質問をしたり、連絡を取り合ったりしていて。1歳年上の先輩だけど、同い年の様な感じで(笑)仲良くさせてもらってますね。

チームの雰囲気がいいので、宮尾君だけでなくいろんな選手とバーベキューや釣りをしたり、キャンプというか焚火(笑)みたいなことをやっています。

―チームの印象はどうでしたか？

良い選手が揃ってると思うし、Jリーグでやってきた選手も数人いて、プレーの精度が高いなと入ってみて凄く感じました。ヴェロスクロノス都農は年齢層が若いなという印象で、僕自身も年齢的には上から数えた方が早いくらいなんですね。なので積極的にコミュニケーションをとっていかなきゃなと。上手くいかない時間帯やなかなか点が入らないときには、ディフェンスラインとして声掛けをもっとしていこうと思います。

試合中積極的に声掛けを行う松岡選手

―これからどのようなプレーを目指したいですか？

僕はディフェンスの選手なので、失点数を減らすために体を張って、ヘディングで跳ね返すところは自分の持ち味だと思ってます。自分自身、後ろから繋いでいくのは得意分野でもあるので、特徴を活かした攻撃参加をして援護していきたいです。

ヘディングで競り合う松岡選手

都農町との出会い

―都農町にこられてどうでしたか？

正直田舎だなと思いました(笑)でも、僕自身ザワザワしたところが好きではないんです。だから、都農町は緑がいっぱいあって、凄く落ち着く素敵な場所だと思いました。休みの日には道の駅に行って、直産のお野菜を買ったりしています。

―地域おこし協力隊では何をされていますか？

地域おこし協力隊は、デジタル班と農業班で分かれているんですけど、僕は農業班で、農家さんの手伝いだったりをメインでやらせてもらっています。ワイン用のぶどう栽培や田植え、ビニールハウスのビニール張りを手伝ったり、畑で大根掘ったり、収穫された芋を選別して洗ったりなどなど、ほんとに様々な作業をしていますね。ありがたいことに良い人ばかりなので、皆さんに良くして貰いながら、僕たちも日々頑張っています。

地域おこし協力隊として活動する松岡選手

―都農町民との距離の近さは感じますか？

凄く感じますね。会場へ足を運んでくれる農家さんもいらっしゃって、「この間の試合よかったよ」と声かけてくださいます。僕自身も会場でプレーしていて、顔が分かる人が応援してくれるので嬉しいです。サッカーの会場ではもちろんですけど、それ以外のところでも町民の方たちがフレンドリーで、親近感を感じますね。例えば、お野菜をご厚意でいただいたり、僕達がグランドに行く時、車で通る度にお辞儀してくれるおばあちゃんが居たり、そういったところは都農町の良いところだなと感じています。

―都農町の皆さんへひとことお願いします

福山シティフットボールクラブから来ました、松岡です。悔しい思いをして都農町に来たので、その悔しさを晴らすため、日々のトレーニングを頑張って、JFL昇格を目指したいと思います。皆さんと共に戦って、必ず1つ上のカテゴリに行って、より都農町を盛り上げていけたらと思いますので、引き続き熱い応援をよろしくお願いします！