KYFA第53回九州サッカーリーグ第７節は６月８日（日）に九州各地で５試合が行われました。
ヴェロスクロノス都農は本拠地の都農町藤見公園陸上競技場で今季３戦目のホームゲームに挑み、３－１でBrew SAGAを退け、通算成績を６勝１敗の勝ち点18に伸ばしました。順位は前節終了時と変わらず、首位FC延岡AGATAを勝ち点差１で追う２位となっております。

前週の第６節で手痛い初黒星を喫したヴェロスクロノス都農は攻撃面の立て直しが鍵となり、ビルドアップの起点となるDF陣と中盤を前節から数名入れ変えて臨みました。雨の影響で難しいピッチ状態の中での戦いとなりましたが、序盤から前節の反省点を生かし、これまで築き上げてきた通りに的確なポジショニングを取りながら、後方から緩急巧みに左右にボールを散らして相手を引き寄せ、前線のスペースを一気に突く持ち味を取り戻します。

ラインを押し上げて受けたDF栁田健太選手が右サイドからFW酒井信磨選手ら前線に的を絞ったクロスを放り、MF永吉広大選手、梶山幹太選手の両ボランチがテンポアップさせてボールを動かしMF中村亮選手、FW山田雄太選手、FW松本幹太選手が好機を創り出すなど得点に向けたいい攻撃の形を作ります。迎えた７分、相手攻撃を弾き返した後のセカンドボールを永吉選手が奪いそのまま鋭く前進させて左サイドを抜けた松本選手に縦パスを送ると、ドリブルで相手守備を交わして中央へ送ったクロスのこぼれ球に山田選手が反応し、繋いだ酒井選手が先制ゴールを挙げました。

スピード感あふれる攻撃で前節の悪い流れを断ち切る立ち上がりとなりましたが、以降は敵陣深くまで攻め入りながら追加点の獲得に苦労するもどかしい時間帯が続きました。しかし、安定したディフェンス力で思い通りに相手にボールを持たせることなくシュートをわずか１本に封じ、攻守に主導権を握る内容で折り返しました。

１－０でキックオフした後半も前半同様に後方でためを作って流れるようなパスワークからの連続攻撃で好機を生み出しますが、オフサイド判定やシュートがポストをたたくなどして突き放すことが出来ません。次第に流れが傾いて自陣深くまで持ち込まれる場面も見え始めましたが、DF陣とGK赤塚怜選手が体を張って食い止めゴールを守りました。

焦れずに攻守を組み立てながらプレッシャーを掛け続けた終盤に猛攻を仕掛けます。44分、相手クリアボールをDF高橋健選手が頭で柳田選手に繋ぎ、切れのいい縦パスを受けた上米良選手が裏を抜けた山田選手に絶妙なゴロパス。そのままエリア内に侵入して右足で待望の追加点となるゴールネットを揺らしました。１分後には柳田選手のゴール前への長いクロスを、山田選手がMF五領淳樹選手との動き出しの連係でヘディングシュートを沈めて一気に突き放しました。アディショナルタイムにPKで１点を失いましたが、終始ボールキープ率で上回る内容で勝ち点３を積み上げました。

ホーム第３戦はあいにくの雨模様となりましたが、573人のファンやサポーターが会場まで足を運んでくださり熱いエールを送ってくださいました。予定していましたサッカー教室や宝探しなどの野外イベントは中止（延期）を余儀なくされ、楽しみにしていただいておりました皆さまに心よりお詫び申し上げます。

前半戦の締めくくりとなります第８節、第９節は６月14日（土）、15日（日）、佐賀県小城市のブラックモンブランフットボールセンターにて２連戦で行われます。ヴェロスクロノス都農は第８節が午後１時半から１位のFC延岡AGATAと、第９節が午後３時より３位のジェイリースFCと対戦します。上位対決で２連勝を果たし優勝レースを抜け出して折り返す所存でございます。

なお、６月11日（水）は天皇杯２回戦に臨み、愛知県豊田市の豊田スタジアムで午後６時半からＪ１名古屋グランパスと対戦します。カテゴリーで四つ格上の相手に真っ向勝負を挑み、応援して下さる皆さまを胸弾ませさせたいと思います。

引き続きご声援のほどよろしくお願いいたします。

2025.06.08

試合レポート