KYFA第52回九州サッカーリーグの今季最終戦となります第18節は９月８日（日）、新富町の新富フットボールセンターで行われ、最終成績が確定しました。
すでに２年連続４度目の優勝を決めているヴェロスクロノス都農は、FC延岡AGATAとの県勢対決に臨み、３－１で快勝。今季最終戦を白星で締めくくり、有終の美を飾ることができました。最終成績は16勝１分け１敗の勝ち点49、総得点数67点、総失点数８点で勝敗数、得失点数ともに１位で今季リーグを終えました。個人成績では、得点ランキングでFW山田雄太選手が20ゴールを決めて得点王、アシストランキングでMF永吉広大選手が11アシストを記録してアシスト王に輝きました。

互いにプライドを懸けた一戦で、ヴェロスクロノス都農は序盤から一進一退の攻防を繰り広げます。ボール、主導権の奪い合いが続く中、素早いプレスと組織的なディフェンスで耐えて、リズムのいい優位な時間帯に持ち込みます。

栁田健太選手らDF陣が、MF永吉広大選手、梶山幹太選手に相手の動きを捉えた長短織り交ぜたボールを供給し、前線のFW酒井信磨選手やMF松本幹太選手、FW田辺涼成選手が巧みに仕掛けて相手ゴールに迫ります。ゴールこそ奪えなかったものの、後半に向けて攻守共にいい形を作って折り返しました。

後半立ち上がりからその流れを生かし、開始早々の２分にMF中村亮選手が魅せます。後方からのボールを右サイドで受けると、鋭い突破でペナルティーエリア付近まで運び、ゴールライン中央に詰めた田辺選手に合わせて低く正確なクロス。田辺選手が体をねじりながら頭でゴール左隅を射抜き、公式戦初得点となる貴重な先制点を奪いました。

均衡を破るとさらに勢いづき、10分に獲得した左CKのこぼれ球を中村選手が体制を崩しながらも粘り強く押し込み２―０としました。

17分に相手CKからのエリア内での密集でファウルを犯しPKを与えますが、GK赤塚怜選手が好セーブ。こぼれ球を押し込まれて２－１とされましたが、体を張ったプレーでチームを活気づけます。

その後も手数の多い攻撃で果敢に相手ゴールに向かい、守備面でも耐えながら迎えたアディショナルタイムに好機が訪れます。永吉選手が後方でパスカットしたボールを、右サイドを上がった柳田選手に送り、左サイドから中央に切り込んだMF深田竜大選手にグラウンダーパス。流れるような攻撃で生まれたボールを力強く右足で振り抜き、３点目のゴールを鮮やかにたたき込み突き放しました。

出場権を得ております日本フットボールリーグ（JFL）昇格を懸けた全国地域チャンピオンズリーグ（地域CL）は11月８日（金）～10日（日）に茨城県、静岡県、島根県で１次ラウンドが行われます。出場12チームが３グループに分かれて総当たり戦を行い、各グループの１位チーム及び２位チームの中で成績最上位の計４チームが11月20日（水）、22日（金）、24日（日）に京都府で開催される決勝ラウンドに進出します。決勝ラウンドも同様に総当たり戦で競い、優勝チームはJFLに自動昇格、２位チームはJFL最下位から２番目のチームとの入れ替え戦に進みます。地域CLの１次ラウンド組み合わせ抽選会は10月26日（土）に出場各チームの代表が出席し行われます。

また、地域CLに向けた力試しの場となります全国社会人選手権は10月19日（土）～23日（水）に滋賀県で開催されます。地域CL出場権を獲得しているチームも多数エントリーしております大会で上位進出を果たし、弾みを付ける覚悟でございます。

今季リーグ戦も多くのファンやサポーターの皆さまに会場まで足をお運びいただき、力強く心温まるエールで選手、スタッフの背中を押していただきました。５試合開催いたしましたホームゲームでは過去最多の来場者数を記録し、多くの支えにクラブ一同、心より感謝申し上げます。
リーグ戦で得た収穫と課題を今一度見詰め直し、さらにチーム力を高めて秋の大一番に挑みます。今季こそ悲願のJFL昇格を果たし、ご支援並びにご声援くださっております多くの皆さまに結果で恩返しする所存でございます。

引き続きご声援のほどよろしくお願いいたします。

2024.09.08

試合レポート