2024.06.13

《選手&スタッフ インタビュー#24 》山内 彰選手インタビュー

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人生二周目?と思わせる器の大きさ 

インサイドハーフ&ボランチとして活躍する二刀流MF 

プレー中の予測力に長けた山内 彰選手にインタビューした

 

―よく天然って言われませんか?

めっちゃ言われます(笑)なんでか分かんないですけど。 

 

―選手プロフィールから天然さが溢れ出ていますよ!座右の銘に「死ぬ以外かすり傷」と書かれていますが、

それを言うなら「死ぬこと以外かすり傷」だと思います(笑)

あ、ほんとや。ちょっと間違っちゃいました! そういうとこ直していきたいっす(笑)

 

サッカーとの出会い


―サッカーをはじめたきっかけを教えてください。

3つ上のお兄ちゃんがサッカーをしていたのがきっかけです。本当は幼稚園の頃からやりたかったんですけど、親にだめって言われていて。小1になってやっと始められました。 

最初は近所のクラブチームに入っていたんですけど、もっと強いところでやりたくなって、小4の頃、友達が誘ってくれた別のチームに移りました。この頃から絶対プロになろうって決めていましたね。昔からとにかくサッカーをするのが楽しかったんです。 

 

―サッカーをやっていてどんなときが楽しいですか?

自分のパスで点が入って、チームがどんどん勝ち上がっていくのが好きですね。ゴールを決めるというよりも、アシストする方が好きです。あと、試合中に良いプレーをすると、観客が「おおおおお!!」って盛り上がってくれるのがとっても気持ちいいです。

ピッチを駆け抜ける山内選手

 

―中学生から大学生までずっとキャプテンだったとお聞きしました。

そうですね、こう見えてなんですけど(笑)自分、中高時代は引っ張っていくタイプだったんです。

 

―すみません、本当に意外でした(笑)キャプテンとしてどんなところを意識していましたか?

意外はよう言われます(笑) 

代ごとのチームカラーとか、状況に合わせられるように意識していましたね。特に高校時代は引っ張っていく人が少なかったので、率先して前に出ていました。自分が嫌われ役でいたほうがチームが円滑に回るなと思ったんです。 

反対に、大学時代は俺についてこいタイプの同期がいたので、彼が本来の力を発揮できるように自分のキャプテンマークを渡すとか、サポートすることを大切にしていました。

 

―自分よりも相手を尊重する寛容さを得たのはいつからですか?

高校時代ですね。大阪って基本みんな我が強いんですけど、そのノリで千葉の高校(中央学院高校)へ進学したら同期がみんな大人しくて、自分だけ浮いていたんです。自己主張が控えめな人たちとうまく付き合いながら、みんなを巻き込むような同期がいて、そいつの真似をしていたら、一歩引いて人を見られるようになりました。 

自分の引き出し方次第で仲間が力を発揮できることに気づいてからは、自分の我を出すよりも周りの持ち味を引き出すプレーを心掛けています。 

 

―サッカー人生で、印象に残っていることを教えてください。

中学時代に所属していたクラブチームでの経験ですかね。経験者や才能のある人達が集まったチームだったんですけど、一点決められたらダッシュ100本の罰走とか、とにかく練習が厳しかったんです(笑) 
チームメイトが悪さをして、公式戦の前日に1000本走らせられた時が一番きつかったなあ…。 
後日、監督から「これからはお前らで考えてやれ」と言われて。 
たぶん「本気でサッカーをやる」という意識を芽生えさせるためだったんだと思います。 
それからは自分たちで練習メニューを考えるとか、監督がやるような役割も経験したので、だいぶタフになったと思います。 
3年生の頃、クラブチームで歴代一番の成績を残せたことも自信につながりました。 
ちなみに、座右の銘「死ぬこと以外かすり傷」は当時のコーチから教えてもらいました(笑)

 

―挫折した経験はありますか?

もちろんあります。高校、大学時代は特にありました。同期が下級生ながらも選抜に入っていく中、自分は入れなくて。それまで選抜に入るのは当たり前みたいなところがあったから、結構つらかったです。

 

―どうやってスランプから抜け出したんですか?

とにかくずっと自主練しまくっていました。大学の話なんですけど、怪我をしていた先輩の代わりとして、大学3年のとき初めてトップチームに入れたんです。努力は報われると身を持って知ったことで、「やるならちゃんとやろう」という意識が芽生えました。 

 

都農での暮らし


―今年の一月にヴェロスクロノス都農に加入されましたが、チームや町にはもう慣れましたか?

はい、やっと練習も仕事も慣れてきました。最初は若干人見知りしちゃいましたね。昔は自分からグイグイいけていたんですけど、最近人見知りが……(笑) 

でもみんなフレンドリーに接してくれたので、すぐに打ち解けられました。 

チームメイトと喜び合う山内選手

 

―選手プロフィールの「Q&A」に書いてある、仲のいい選手はどっちの(梶山or松本)「かんたくん」ですか?

どっちのかんたくんも仲良しです。梶山の幹太くんはよく飯に連れて行ってくれるし、松本の幹太くんもよく家で一緒に飯食っています。 

 

―オフの日は何をして過ごされていますか?

基本お風呂に浸かっていますね~。あ、遠出もします!最近は馬のところ…、宮崎の下のほうにある…、あ、都井岬だ、都井岬に行きました(笑) 
野生の馬がいるんですけど、馬と風景の組み合わせがめっちゃきれいでした。 

 

―地域おこし協力隊ではどんなことをやっているんですか?

最近は牛やってます!

 

―「牛やってる」とは?

牛のえさ作りや子牛にミルクをあげたり…。全部はじめての経験なのでどれも楽しいです!この前は出産する牛を一人部屋に連れていくために、初めて綱を引きました。普通に生活していてもこういう経験ってなかなかできないので、一つ一つが面白いです。 

牛の綱を引いて誘導する山内選手

 

チームの即戦力として


―ヴェロスクロノス都農に加入した経緯を教えてください。

なんでしたっけ……、トライアルじゃなくて……トライアウトだ!Jリーグの合同トライアウトで、強化部長の根本さんに見つけてもらいました。レイラックに残るという選択もあったんですが、ヴェロスクロノス都農のサッカーのやり方のほうが自分に合っていたので、加入を決意しました。

 

―Jリーグ(J3のFC岐阜)でのプレー経験もあるかと思いますが、今につながる学びはありましたか?

元日本代表やベテランの方が多く、練習の時から緊張感がありました。厳しい環境に身を置けたことで自分自身も成長できたんですが、その分簡単なミスが目立って、段々ミスすることが怖くなってしまいました。本来の自分が出せない、自分のメンタルが弱い部分が出てしまったというか。在籍中、自分の心をコントロールができなかったのが反省点です。

 

―山内選手の強みを教えてください。

ボランチでの守備の強度だったり、ボールを扱える技術、右から左への展開力を評価していただいています。

真剣な眼差しでプレーする山内選手

 

―これからどのように活躍していきたいですか?

スタメンに入って、チームに良い影響を与えられるようになりたいです。今はサブメンバーとして途中出場しているので、そこでどれだけ結果を残せるか、監督の目に止まれるかだと思っています。いろんなポジションを経験させてもらえているのは武器でもあるけど、役割が定まっていないということでもあるので、自分が目指すポジションで活躍できるように頑張ります!

 

―応援してくれるファンの方々へひとことお願いします。 

都農を盛り上げたいです。農業をしていて特に思うんですけど、都農って町全体で協力し合っているような、人を身近に感じられる雰囲気があるんです。 
単にサッカーのランクを上げたいというよりかは、都農町のために頑張って、全国に都農をアピールしたいと思っています。頑張ります。 


山内 彰 選手の詳細プロフィールはこちら

2024.06.13
選手・スタッフ

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