2024.06.27

《選手&スタッフ インタビュー#26 》山田 雄太選手インタビュー

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背番号「9」を背負うエースストライカー 

クラブスタッフとしてチームの近況も発信中 

JFLへの扉をゴールでこじ開ける山田 雄太選手インタビュー

 

サッカーとの出会い


―サッカーを始めたきっかけは?

始めたのは小4の終わり頃です。クラブチームに入ったのがきっかけですね。小学校に週2回教えに来てくれる人がいて、少年団みたいな感じでしたけど。 
僕の周りは野球に夢中だったので、“はじめのひとり”としてサッカー始めてみようと思いました。 

 

―様々なスポーツがある中で、なぜサッカーだったのでしょう?

スポーツは元々好きで、習うとかじゃなく友達同士の遊びとして色々やってました。野球だったりバスケだったり。でも手を使うスポーツって割とすぐできるというか。それなりにプレーできるようになるんですけど、サッカーは最初全然できなくて。

 

―思い通りにいかないからこそハマってしまった?

そうですね、夢中になりました。 ボールの扱い方も分からないし、リフティングすら難しい。でもそこから、リフティングを1回でも多くできるようにするっていうのがすごく楽しくて。その延長で「シュート決めるのが楽しい」「試合に出るのが楽しい」っていうふうに変わっていった感じですね。

 

サッカーへの熱量が高まった高校時代


―学生時代では、何が思い出に残っていますか?

サッカー人生の分岐点になった高校時代が1番思い出深いです。地元の高校(誠修高等学校)から特待生の話をもらって。まさか自分に話が来るとは思ってませんでしたが、呼ばれたからには頑張りたいという気持ちもあり、そこから熱量というか、勝ちに徹することや、自分を高めることに努力できるようになったと思います。 

 

―誠修高等学校といえば、福岡でも強豪ですもんね。

僕が入学したときはそうでもなくて。でも僕が3年生のときに県大会で東福岡高校といい勝負をして、その翌年に入部希望が4〜50人来たと聞いています。

 

―山田選手の代をきっかけに注目が集まった?

そうですね。僕らの代は熱量高く練習に取り組んでいたので、それが結果にもつながっていると思いますし、それがキッカケだったら嬉しいです。

 

―ちなみに、学生時代からFWでしたか?

中学まではトップ下や中盤が多くて、パサー的な役割や2列目から得点に絡む動きを意識してました。FWは高校からですね。中学から急に身長が伸び始めて、体が大きくなってスピードもついてきたので、ボールの出し手から受け手に変えてもらった感じです。そこからゴールにこだわるようになりました。 

 

―中学時代で身長はどれくらい伸びたんですか?

中学入学時148cmで、高校入学時178cmくらいです(笑)

相手ゴールにボレーシュートを蹴り込む山田選手

 

自分のゴールでスタジアムを沸かす喜び


―大学卒業後、サウルコス福井に入団されたと伺いました。

はい。これまでで1番長く在籍していますし、1番きつい時期を支えてもらったチームなので思い入れがあります。今も福井を応援しています。

 

―学生とプロでは、どんな違いがありましたか?

学生までは自分のプレーを見てくれてるのは“親”や“友だち”でした。でも福井では開幕戦に4,000人くらい集まってくれて。自分のゴールでスタジアムが沸くんです。そうやって大勢のファンが僕たちのプレーで喜んでくれたり、悔し泣きしてくれてるのを見ると「この人たちのために勝ちたい」とか「昇格したい」って思うようになりましたね。

 

―たくさんの期待を背負う分、やりがいも喜びも大きいですね。

そうですね。 あと、福井は人も温かくて。栄養まで気にして差し入れをくれたり、地方ならではの優しさをすごく感じました。

 

―福井時代には61試合66得点という大記録も残されています。

入団して2、3年経った頃で、一番ノッてた時ですね。当時は点を取ることプラス、記録にもこだわっていて。12試合か14試合で28点くらい取って、そのシーズンのレコードホルダーにもなれました。

 

―得意なプレースタイルはなんですか?

スピード活かして相手の背後を取って1対1っていうのが強みではありますが、それだけではなくて、前線でボールを収めたり、難しいパスを無理してでもマイボールにするっていうのは意識してます。

 

―飛び出しだけでなくポストプレーも、ということでしょうか?

はい。ロングボールや浮き球のパスをマイボールにできるかできないかは、ゲーム展開に直結すると思ってて。相手のペースで試合が進んでいたとしても、そういうパスを1本収めれば流れが変わる可能性がある。

 

―ワンプレーで流れを引き寄せる?

そうです。ポストプレーは苦手だったんですけど、相手のゴール近くでマイボールにできれば一気に得点のチャンスになるし、頑張ってボールを追ってる姿はチームを鼓舞することにもなると思うので。

数的不利でも諦めずボールを追う山田選手(中央)

 

都農との出会い


―実際に入団してみての印象はいかがでしょう?

別のチームを考えていたタイミングでヴェロスクロノス都農から連絡をもらいました。強化部の方と小寺監督のお話の熱量がすごくて。“JFL昇格”という目標も現実的に感じて。「このチームならできるかも」と僕自信も思えたので、入団を決めました。

 

―実際に入団したきっかけは?

レベル高いなって思います。選手個人個人で言えばJ3くらいの力はあると思います。

 

―あとはチームとして力を発揮できるか?

そうですね、同じ到達点をイメージしてやれるかどうかかなって思います。最後は。

 

―今年で31歳。ベテランとしての役割を意識することはありますか?

はい。周りの選手をできるだけ気にかけて、声掛けや相談に乗ったり。プレー中にネガティブな発言をしないよう気をつけています。 

 

―ヴェロスに入られて半年。これから成長できそうな予感はありますか?

あります。前の所属は〈沖縄SV〉なんですが、そこではチームの決め事がたくさんあって、自分の色は出さなくていいというスタンスだったんですよ。 
でも今は真逆。チームとしての戦術はあるんですけど、一人ひとりの良さは出していい、チャレンジしていいと言われてて、自由にプレーできてます。そういう意味では楽しく、アイデアを持ってやれてるかなと思います。

 

―小寺監督からはどんなプレーを要求されていますか?

ファーストチョイスは相手ディフェンスの背後を狙う。あとはチームが苦戦している時、ロングボールをしっかり収める。そこに他の選手が関われるようにするっていうところですね。

前線を駆け回り、果敢に飛び出しを狙う山田選手

 

選手の個性をSNSで発信


―都農でのお仕事についても教えてください。

クラブスタッフとして働いています。地域おこし協力隊として活動している選手たちの写真を撮ったり、それをSNSやwebに掲載しています。あとはポスター掲示のお願いにいろんなお店を回ったりとか。

クラブスタッフとして選手を撮影する山田選手

 

―お仕事の中で楽しい瞬間はありますか?

自分が撮った写真は選手にも共有してて、それを各選手が個人アカウントで投稿するんですけど、それが好評だったり、フォロワー増につながったりすると嬉しいです。リフレッシュできる瞬間というか。

 

―直近でバズった投稿を教えてください!

5/29に投稿した、中山優希選手の紹介動画です。 最後に本人からひと言もらってるんですけど、うまい具合に動画加工して面白い感じにできたかなと思います(笑) 〈つのサポ〉というアカウントで地域おこし協力隊の活動を紹介しているので、見てみてください!

 

誰よりも点を取り、昇格を勝ち取る


―個人としての目標を教えてください。

「チームで誰よりも点を取る」ですね。 勝利が最優先だし、そのためには誰が得点しても構わないと思っています。キーパーと1対1でも、隣にフリーの選手がいればパスを選択します。ただ、やっぱりFWなんで。公式戦30ゴールを目標に掲げています。

 

―都農の皆さんにメッセージをお願いします。

1年目なので、まずは名前とプレースタイルを覚えてもらいたいです。愛される選手になれるよう、最後の最後まで諦めずにプレーします。そして目標であるJFL昇格を勝ち取り、皆さんと喜びを分かち合えるよう頑張っていきますので、1年間応援よろしくお願いします!


山田 雄太 選手の詳細プロフィールはこちら

2024.06.27
選手・スタッフ

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