2024.11.08

PICK UP PLAYER|上米良 柊人選手|勝ち点呼ぶ、鮮やかヘッド

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JFL昇格ロードの大事な初戦で、堂々と有言実行して見せた。

大会前、「必ず点を取りチームを勢いづける」と誓ったFW上米良柊人選手が、一進一退の均衡を破る鮮やかヘッド。

先に主導権を握り、勝ち点獲得につなげた立役者は「ヤナ君(DF栁田健太選手)からいいボールが来たので、丁寧に頭で合わせた。うまくゴールに入って良かった」。

7月の九州リーグ第16節以来となる公式戦ゴールに笑顔を浮かべた。

試合開始からボールを優位に動かしたこの日、上米良選手も仲間と連動しながら躍動した。

持ち前のハードワークを前面に押し出してボールを追い掛け、積極的に攻守に絡んだ。

初戦の緊張感を微塵も感じさせない動きで前線の要としてチームに流れを呼び込み、そして迎えた前半の勝負どころをきっちりとものにした。

MF梶山幹太選手から右サイドの栁田選手にボールが渡ったのを見て「必ず精度の高いボールが来る」。そう読み、相手DFの動きを意識しながらゴール前へ駆け出した。

思い通り、生きたクロスがファーサイドに位置取った自身の方へ向かってきた。

「焦らず、きっちりと」。冷静にボールとのタイミングを計り、GKが手を伸ばした方向とは逆のネットへ先制弾を突き刺した。

九州リーグでは持ち味の運動量でV2に大きく貢献したものの、期待された二けた得点には届かず、9ゴールに終わった。

「もっと貪欲にならないといけない」。

そう自問自答し、トレーニングで秋の大一番を引っ張る準備を整え、ゴールまでのイメージを高め、さらに気持ちを奮い立たせて静岡の地へ乗り込んだ。

初戦で結果を出し、「ゴールを取ると個人的にも乗れるというのが感触としてあるので、この流れを大切にしながら、また明日、自分が点を取りたい」と口元を引き締め、さらなる躍動を誓う。

ただ、後半にミスから追い付かれて勝ち点3は逃した。

「チームは1点で満足することなく、もう1点取る気持ちで向かっていったが取れなかった。やはり勝ち切れなかったというのはチームとしてもっと考えていかないといけないところ」。

攻守の柱らしい反省の言葉を並べ、次戦FC.ISE-SHIMA(東海/三重)との戦いに向け、スタッフ、選手と共に徹底して対策を講じる構えだ。

疲労の色が見え始めた後半27分にピッチを退き「次は90分走り抜くつもりでいく。そのためのいい準備をしたい」。

都農の一員となって2年連続2度目の地域CL。

決勝ラウンド進出に導くため、より重要度が増す一戦を力強く見据えた。

2024.11.08
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