2023.07.15

《選手&スタッフ インタビュー #5 》中村 亮 選手インタビュー

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追い込まれても突破!テクニカルなドリブル

ディフェンダーを翻弄してゴールを決める

巧みなプレーでピッチを駆ける中村亮選手にインタビューした。

 

サッカーとの出会い


-最初に、チーム1のイケメンとのことですが!

ありがとうございます。僕です!(笑)

 

-サッカーを始めたきっかけを教えてください

小学校1年生の昼休みに友達にサッカー誘われてからですね。そこから公園で遊ぶ時もサッカーをするようになって、本格的にはじめたのは少年団に入った2年生からです。そのあとは5年生からクラブチームに入りました。

 

-どんな少年時代でしたか?

人としては、「まったくいう事を聞かないヤンチャ少年」って感じでした。サッカーでは、ボールを持ったらずっと離さない、ドリブルばっかりしているような子どもで。中学生の時も似たような感じで、男ばっかりの中学校だったので、思春期だったのに、女の子のことを気にしたりすることもなくサッカーに一直線でした……勉強はからっきしでしたけど(笑)

 

-そのまま高校生もサッカーの道を歩んだんですか?

おおまかにはそうですね。変わったことと言えば、高校生でいきなり共学になったので、天国のような学園生活だったということですかね(笑)基本的には、あまり中学生の時と変わってはいないです。やっぱり勉強は苦手だったし、サッカーは好きだったし。うーん、でも、サッカーはU-16日本代表候補に選ばれたりして、やっぱりいろいろあったかも。

 

- U-16日本代表候補に選出されてどうでしたか?

選ばれたときはめちゃくちゃ舞い上がっていたんですけど、トレーニングキャンプに行って本当に挫折しかけました。顔も憶えてもらえないし、なにもできないし、もう自分の存在がいないような感じで。うまい人はたくさんいて「自分ってヘタクソだな」って痛感したんです。それまでは結構自信があったところも、微妙に見えるようになっちゃって。でも、ある意味そこで自分自身を見つめなおせたというか、「成長していこう」って頑張るキッカケにもなりましたね。お手本の選手が身近に多くいたので、「トレーニングから学びなおしていこう」って思えたのは大きかったです。当時は悔しかったですが、今では参加して本当によかったなと思っています。

 

ヴェロスクロノス都農にて活躍する中村亮選手

 

プロサッカー選手に、そしてヴェロスクロノス都農へ


-プロになったきっかけをおしえてください

高校生ではサッカー選手になれなかったので、大学で頑張ろうと思って、サッカー強豪校の『阪南大学』に進学しました。絶対にうまくなってプロになってやるぞ、なんとかなる!という気持ちで入ったんですけど、なかなか厳しかったんです。まずサッカー部内で1軍、2軍のようにチームがわかれていて、上のランクからABC……と、8チームに順位付けされていました。それで、自分は3年生まではずっとAチームに上がれなかったんです。だから本当に「もうサッカー選手にはなれないんだ……」と思うようになってしまって。結構、病んでいました(笑)

それでも、諦めずにサッカー続けていたら、3年生の終わりにやっと試合に出られるようになったんです。試合での動きを見てもらえて、大学生最後の年だったんですけど、ようやく4年生でAチームにあがることができました。それがきっかけで、いろんな人にプレー見てもらえる事が増えて、大学卒業後にカマタマーレ讃岐に入れたって感じですね。

 

-ヴェロスクロノス都農に入ったきっかけは?

カマタマーレ讃岐が契約満了になって、トライアウトに参加したんです。そこで自分のプレーを見た小寺監督に「うちに来なよ」って誘っていただいたので。あと武史さん(ヴェロスクロノス都農強化部)にも「どうしても来てほしい」って熱烈なオファーを受けたので……喜んでついてきました(笑)

 

インタビューを受ける中村亮選手

 

-都農町、どうですか?

地元が鹿児島なので、単純に距離が近くなっていいなあって思いました。自分の地元の方が田舎なので、まったく問題ないというか。地元はコンビニもないし、最寄りのガソリンスタンドまで車で10分かかるし。その点、都農町はでっかいスーパーがあるしコンビニもあるし!すごく馴染んでいます。なんなら都会の方が馴染めなかったかも。この前もダント(杉山弾斗選手)とカンタ(梶山幹太選手)と川で遊んできました。自然って最高だなって思います、まだちょっと寒かったんですけど。あ、あの二人はいつも声掛けたら集まってくれる“イツメン”です(笑)

 

-地域おこし協力隊では何をされていますか?

「デジタル班」です。都農町では、高齢者や子どもがいるところにタブレットを無償で配布しているんですけど、そのタブレットの操作方法を教えるっていう仕事です。タブレットだけじゃなくて、スマートフォンとかも教えるんですけど、これで高齢者の方も機械使えるようになって、便利にすごしてもらえたらなって思ってやっています。都農町のなかでいろいろな場所に行ったり、たまに家にも行きます。仕事はとても楽しいですよ。

 

デジタル班でスマートフォンを教える中村選手
 

-サッカーもお仕事も楽しまれているんですね

あったかい人柄の方がとても多いからですね。教えに行った時も、半分雑談で半分教えるみたいな、めちゃくちゃお喋りしてくれるので楽しいんですよ。あ、ちゃんと教えています!(笑)去年から教えているんですけど、これがきっかけになって、徐々に試合を応援しに来てくれる人が増えてきたんですよ!仕事とサッカーが繋がっているって感じがして、やりがいを感じるし、つながりが出来た人たちが応援しにきてくれるっていうのがホントうれしいです。

 

-町の人との距離は近いんですか?

基本的に車で移動するので、車ですれ違ったら「おう!」って声をかけてもらえます。ナンバープレートでだんだん誰が誰ってわかってくるし。この前なんて道を歩いてたら、小学生に「あ、サッカーの人だあ!」って言ってもらえたりしました。小学生の子たちって、試合のあとに結構大事そうな服とか、筆箱とかにサインくださいって言ってくれるんですよ。「いいの?」って思うんですけど、それもうれしくて。都農町はめっちゃハートの熱い人ばかりですよ。

 

ヴェロスクロノス都農の未来


-これからここでどうプレーしていきたいですか? 

このチームは、かなりみんなのレベルが高いので、選手たちの差はそんなにないと思っています。どちらかと言えば、技術よりもプレーの強度の部分とか、結束力とかを毎日練習で磨いていきたいなと思っています。たとえば、この前地域リーグで一度負けてしまったんですけど、みんなで見つめなおすというか……どこが悪かったのかだとか、どうしていけば勝ち上がれるかとか、話し合いしたりしています。今までがぬるい練習をしていたわけではなくて、ちゃんと頑張っていたんですけど、改めてそういうのって大事じゃないですか。リーグ優勝に向けてチーム全員で頑張っています。それと、自分の話だと大事な局面で、ゴールを決定づけるようなプレーがしていきたいなと思っています。

 

-都農町をはじめ、全国にサポーターとファンがいると聞きました

全国に!?それはモチロン応援してくれるなら、どこからでもうれしいです。試合のあと、声をかけてもらえることがあって、内心めちゃくちゃに嬉しいんですけど、最初はいかにもクールな感じでいかせてもらっています。カッコいい感じがするかなって……ちょっと喋ると、いろいろバレちゃうんですけどね!(笑) それと、インスタとかのSNSで、たまに応援メッセージをいただくこともあります。とにかく、応援の声とかはマジうれしいです!頑張ろうって思う活力になります。

 

地元鹿児島での公式戦の応援に駆けつけた母と記念撮影する中村選手

 

-最後に都農町の方にひとことお願いします

皆さんが応援してくれるので、それを糧に頑張れます!シーズン半分終わったんですけど、もう半分もやりきります。勝ち上がって行って、みんなで喜びたいです。応援よろしくお願いします!


中村 亮 選手の詳細プロフィールはこちら
2023.07.15
選手・スタッフ

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