2025.10.01

頂点への挑戦 #3 「地域CLへの最後の切符、全社とは?」

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九州リーグ3連覇、悲願のJFL昇格に向けてスタートを切った2025年。

リーグ最終順位が2位という結果に終わり、

全国地域サッカーチャンピオンズリーグの九州リーグ代表としての出場権を惜しくも逃したヴェロスクロノス都農。

 

だが、JFL昇格のチャンスはまだ残されている。

1%でも可能性がある限り、浅葱色の戦士たちの挑戦は終わらない。

ここから駆け上がる、「頂点への挑戦」。

 

本記事では、JFL昇格に関する情報を全3回に分けて紹介します。

第1回「JFLに昇格するには?」はこちら→https://veroskronos.com/topics/detail/2025091210

第2回「地域CLに出場するには?」はこちら→https://veroskronos.com/topics/detail/2025091211

 

第3回「地域CLへの最後の切符、全社とは?」


地域リーグ所属のクラブにとっての最大のミッションともいえるJFL昇格。

毎年11月に行われる全国地域サッカーチャンピオンズリーグの頂点に登り詰めたチームのみに、その称号が与えられます。

全国地域サッカーチャンピオンズリーグに出場できるのは全12チームとなっており、

そのうち9チームは各地域リーグで優勝したチーム、残りの3枠は全国社会人サッカー選手権大会で成績上位の3チームが選ばれます。

全国社会人サッカー選手権大会でベスト3まで勝ち残ったチームのみに与えられる最後のチャンスである「全社枠」。

その権利を掴み取るまでの道筋は大変険しく、5日間連続で試合が行われる一発勝負のトーナメントを戦い抜くことができるチーム力が求めまれます。

さらに、既に全国地域サッカーチャンピオンズリーグへの出場権を獲得している各地域リーグの優勝チームも参加することにより、

全国地域サッカーチャンピオンズリーグの前哨戦的な位置付けともいわれています。

 

 

2022年の大会ではヴェロスクロノス都農は4位という成績でしたが、既に2位のBTOPサンクくりやま(北海道代表)が全国地域チャンピオンズリーグの出場が確定していたため、繰り上げで全社枠を獲得しました。

過去3年間の全国社会人サッカー選手権大会の結果は以下の通り。

上位3チームのうち、既に全国地域サッカーチャンピオンズリーグの出場権を獲得していた場合は、権利が繰り下げとなり成績4位のチームが選出されます。

また、それでも3チームが確定していない場合は大会規定のルールに従い、Jリーグ百年構想クラブ、あるいは輪番枠から選出される仕組みとなっています。

※Jリーグ百年構想クラブとは、将来的にJリーグへの入会を目指す、JFL(日本フットボールクラブ)以下のカテゴリーに所属するサッカークラブに対して、公益社団法人日本プロサッカーリーグがJリーグ規約第18条に基づき認定したクラブのことです。
 

 

 

百年構想クラブ枠からの快進撃

2023年の第59回全国社会人サッカー選手権大会では、この百年構想クラブ枠で全社枠が補充されたケースがあります。

同大会で2位と3位のチームが全国地域サッカーチャンピオンズリーグの出場が確定していたため、関東1部リーグ2位(当時)の栃木シティFCが百年構想クラブ枠の権利を使用して選出されました。

同年の全国地域サッカーチャンピオンズリーグでは、予選ラウンドを3連勝で1位通過、続く決勝ラウンドは2勝1敗でしたが、2位との勝ち点差で上回り、百年構想クラブ枠からの偉業を達成しました。

全国社会人サッカー選手権では1回戦で敗退するも、結果的にJFLに昇格するという歴史的快挙は、多くのサッカーファンの胸に刻まれることなりました。

2023年の全国地域サッカーチャンピオンズリーグの予選ラウンドでは、九州リーグのチャンピオンとして出場したヴェロスクロノス都農も栃木シティFCと対戦。

本拠地でもある宮崎県で行われた試合ということもあり、ファンやサポーターにとっては期待値も高かった分、チームにとっても苦い記憶となりました。

 

《2023年全国地域サッカーチャンピオンズリーグ 1次ラウンド ヴェロスクロノス都農 vs 栃木シティFC》

2023年の全国地域サッカーチャンピオンズリーグの詳細はこちら→https://www.jfa.jp/match/regional_league_2023/schedule_result/

 

 

九州リーグのチャンピオンとして挑んだ2024年の全社

昨年の全国社会人サッカー選手権大会では、ヴェロスクロノス都農は3回戦まで進出し、東海リーグ所属のFC刈谷とのPK戦での激闘の末に惜しくも敗れました。

前半から数的不利な状況に追い込まれ劣勢を強いられる試合展開でしたが、得点を許してもすぐに追いつく底力や選手層の厚さ、昇格への強い意志とポテンシャルを全国の舞台で証明できたことは、九州リーグを代表するチームとしての執念を感じる、素晴らしくも誇らしい試合でした。

 

《昨年のヴェロスクロノス都農の試合結果》

 

1回戦 vs AS.ラランジャ京都(関西/京都府)

試合レポート:https://veroskronos.com/topics/detail/2024090883

 

2回戦 vs 東京23FC(関東/東京都)

試合レポート:https://veroskronos.com/topics/detail/2024090884

 

3回戦 vs FC刈谷(東海/愛知県)

試合レポート:https://veroskronos.com/topics/detail/2024090885

 

2024年の全国社会人サッカー選手権大会の結果と詳細はこちら→https://www.jfa.jp/match/adults_football_tournament_2024/schedule_result/

 

 

全国社会人サッカー選手権大会は一発勝負のトーナメント形式が故に、

ピッチ上の選手には想像を絶するプレッシャーがかかり、それを押し除けるクオリティの高いプレーが求められます。

 

しかし緊張感のあるトーナメントを勝ち上がるたびに、

チームとしての結束力はさらに高まり、素晴らしいシナジー効果を生み出します。

 

大会を勝ち上がり「全社枠」として全国地域サッカーチャンピオンズリーグの舞台に挑むチームには、

この過酷なトーナメントを最後まで勝ち残ったという「圧倒的な自信」が芽生えます。

短期決戦で結果を出すには、困難な状況を打破できる強靭なメンタリティも不可欠だといえます。

 

そして、いよいよ迫る予測不能な一発勝負の大舞台、運命の組み合わせが決定しました。

 

【会場情報】

・八戸市
プライフーズスタジアム(多賀多目的運動場)
八戸市東運動公園陸上競技場
八戸市南郷陸上競技場

・十和田市
十和田市高森山球技場
十和田市高森山人工芝多目的グラウンド

・五戸町
ひばり野公園陸上競技場

・南部町
ふるさと運動公園陸上競技場

 

 

ヴェロスクロノス都農は、10月11日(土)から始まる1回戦、十和田市高森山人工芝多目的グラウンドにて、

AS.ラランジャ京都(関西リーグ/京都府)と対戦します。

昨年の1回戦と同一カードということで、白熱の試合展開が予想されます。
 

 

JFA:第61回全国社会人サッカー選手権大会 TOPページ

https://www.jfa.jp/match/adults_football_tournament_2025/

 

 

やるべきことはただ一つ、目の前の試合に全力で挑むのみ。

 


人口1万人の小さなまち、都農町のファンやサポーター、

 

日頃よりチームを支えてくださるスポンサーの皆様、

 

クラブ創設からの想いを紡ぎ、歴史を築いてきた方々、

 

ヴェロスクロノス都農に関わる全ての人々の想いを背に、

 

チームは最高の結果で恩返しができるように。

 

ここから始まる「頂点への挑戦」。
 

 

皆様一人ひとりの応援こそが選手の原動力となり、確かな勇気を与えます。

悲願のJFL昇格を共に叶えるため、熱い応援よろしくお願いします。

2025.10.01
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